デザインの基本原則とコツでわかりやすいレイアウトのパンフレットを作ろう

デザイン 印刷

パンフレットのレイアウトを考えるのは難しいですよね。
経験が豊富なデザイナーさんは作成方法やコツを把握されていると思います。
一方でデザイン初心者でパンフレットの作り方がわからないという方も多いのではないでしょうか。
この記事では「パンフレットレイアウトを作る際に使えるコツを知りたい」という方に向けて方法や参考になるサイトをご紹介します。

パンフレットのレイアウトを作成する前に整理すること

パンフレットを作成する際はいきなりデザインを考え始めてはいけません。
まずはパンフレットの目的・ターゲットを整理して、それに合うデザインの構成や配色を決めましょう。

目的とターゲットを明確に

なぜパンフレットの目的とターゲットを明確にしなければならないのでしょうか。
それは目的やターゲットによりパンフレットに記載する内容や配色などが変わるからです。

例えばパンフレットの目的が「新卒採用のための企業案内」だとすれば、会社の理念、取り扱う商品の説明、福利厚生などの企業情報が必要になります。
目的が「営業で商品説明を行う補助ツール」であれば、商品の特徴、写真、金額などの情報が必要です。

引用:ベネッセ「こどもチャレンジEnglish総合案内パンフレット」デザイン

こちらの2枚の写真はどちらもベネッセの入会パンフレットです。
一枚目は幼児期向けの「こどもちゃれんじEnglish」、二枚目は小学生から高校生向けの「進研ゼミ」についてのパンフレットです。

それぞれパンフレットを見てどのような印象を受けるでしょうか。
「こどもちゃれんじEnglish」は幼児向けであることが想像しやすいように、イラストが使われカラフルなデザインとなっていて、楽しそうな印象を受けます。

「進研ゼミ」は「こどもちゃれんじEnglish」より落ち着いたデザインで、しっかりと成績を上げてくれそうな安心感もあります。
このように目的やターゲットにより構成や配色も変わるため、デザインを作る前にこれらの項目を整理しましょう。

パンフレットのレイアウトで与えたい印象を考える

定めたターゲットにどのような印象を与えたいですか。
先ほどの例のように勉強教材でも、「こどもが楽しく学べそう」「楽しみながら成績を伸ばせそう」「成績第一で真面目に取り組めそう」など与えたい印象はさまざまです。

どのような写真を使うか、どのような配色にするかで与えたい印象は大きく決まります。
配色を決める前に必ず言語化しておきましょう

配色を決める

出典:株式会社日立ソリューションズ

こちらは色が与える心理イメージです。
楽しい印象を与えたいなら暖色系、落ち着いた印象を与えたいなら寒色系など意図的に使い分けるようにしましょう。

デザインの基本4原則でわかりやすいレイアウトのパンフレットを作る

デザインには基本4原則と呼ばれるルールがあります。
わかりやすいレイアウトのパンフレットを作るためには基本原則を守らなければなりません。
基本原則はパンフレットだけでなく、パワーポイントで作る資料にも活用できます。
デザインの基本4原則を知らない人でも理解できるように、図を用いて解説します。

近接(まとめる)

近接とは、関連情報を近づけてまとまりを作ることです。画像の左側のように近接を使わず情報を配置すると、情報の関連性が分からず読みづらいデザインとなります。

画像の右側は余白を作り3つのまとまりに分けました。色や文字の大きさを変えることなく、情報の位置関係だけで、内容が理解しやすくなります。

整列(そろえる)

整列とは要素を揃えて、情報を綺麗に見せることです。
画像の左側を見てください。あけぼの印刷の3つの特徴がばらばらに書かれていて、読みづらいです。

画像の右側はタイトルと3つの特徴を左揃えで整列しているため、整ったデザインになっています。わかりやすいデザインにするために、情報を左右上下で整列させることを意識しましょう。

反復(くりかえす)

反復とは同じデザインのフォーマットで統一することです。
左の図では特徴1〜3のタイトルに赤、青、黄色が用いられていますが、右の図では特徴1〜3までのタイトルに水色の同じフォーマットが用いられています。
反復すると一貫性が生まれユーザーにとって読みやすいデザインとなります。

対比(コントラスト)

対比とは伝えたい情報に色や大きさで強弱をつけることです。
画像の左側は大きさと色が全て同じで、どの情報が重要かわかりません。
画像の右側は開店日を赤色にして文字を大きくしています。

対比がないデザインは退屈さを感じてしまい、ユーザーが離脱する原因にもなります。

伝わるパンフレットのレイアウトのコツ

わかりやすいパンフレットを作るためのコツを事例と共に紹介します。

余白を作る

引用:ストライダーパンフレット2015年版

こちらはアメリカ発の子供用ランニングバイクブランド「ストライダー」の商品パンフレットです。
ストライダーは世界で300万台も売れているペダルとブレーキがない子供用の自転車です。

こちらのチラシを見た時に、視線が文章に誘導されたのではないでしょうか。
それは文章の周りに十分な余白があるからです。
余白を作ると伝えたい情報に視線が誘導されます。
余白を上手に使用することで商品・サービスにあうおしゃれなパンフレットを作ることができます。

綺麗な写真を使う

引用:北陸新幹線 2015年始動パンフレットデザイン

こちらは2015年に金沢・富山から東京の間で北陸新幹線が開業した時のパンフレットです。
写真を活用することで新幹線についてのパンフレットであることが一目でわかります。
車体は周りの景色を反射するほどに美しく、新しさを表現しています。
新幹線が放つ光も写真に収められているのが特徴的です。
今回のように綺麗な写真がふさわしい場合もあれば、レトロな写真がふさわしい場合もあります。
単に写真を使うのではなく、伝えたいことが表現できる写真を使用しましょう。

目線の動きを意識する

引用:ストライダーパンフレット2015年版

こちらはアメリカ発の子供用ランニングバイクブランド「ストライダー」の商品パンフレットです。
このパンフレットを見た時にまず最初に目に入るのは左上の緑色の自転車ではないでしょうか。

人間の視線の動きには3つのパターンがあります。

Z型はテキストと写真が含まれるWebサイトやチラシを見るときの視線の動きです。
左上と右下は視線が止まるため重要な情報を配置するべき場所になります。

F型はテキストがメインのWebサイトやブログを見るときの視線の動きです。
読み手は下部にある情報を読み飛ばしやすいため、重要な情報は上部に配置しましょう。

N型は縦読みをする本、雑誌、新聞などを見るときの視線の動きです。
紙媒体がメインで、Webやアプリではこの動きはあまり見られません。

今回のように横書きのパンフレットの場合、人の視線はZ型になるので最も視線が集まる場所は左上です。
ストライダーは左上に商品写真を大きく配置しているため、商品をイメージしやすいパンフレットとなっています。

商品を表すキャッチコピーをつける

引用:「ボディメイクシートStyle (MTG Body Make Seat スタイル)」パフレットデザイン

こちらは座り姿勢を綺麗に整えてくれる椅子 「Body Make Seat Style」のパンフレットです。

パンフレットには「身体は、美姿勢を記憶する」と書かれています。
このキャッチコピーがなければ単純に「綺麗」「美しい」「女性が椅子に座っている写真」などの印象を受けるのではないでしょうか。
しかしこのキャッチコピーがあることで「美しい姿勢」に関係する商品であることがわかります。

このようにパンフレットを一目見た時でも商品を理解できるキャッチコピーを考えましょう。

パンフレットのレイアウトの参考サイト

他社のパンフレットを参考にしたい」という方に向け、レイアウトの参考サイトをご紹介します。

パンフレット&チラシ見本帳

出典:パンフレット&チラシ見本

パンフレット、チラシ、カタログ、フリーペーパーのデザイン・レイアウトの参考サイトです。
運営者が実際の印刷物をスキャンして作成しています。
作品ごとに付いている印刷物の種類、サイズ、業界などのタグから絞り込むことができます。
大学入学案内、こどもちゃれんじ講座紹介などさまざまなパンフレットが掲載されています。
今回ご紹介したさまざまなパンフレットの事例はこちらのサイトから引用しています。

パンフレット作成ラボ

出典:パンフレット作成ラボ

パンフレット作成ラボではパンフレット制作会社の実績を閲覧することができます。
メーカーの商品紹介、保育園入学案内、企業のブランドブックなど多種多様なパンフレットが掲載されています。
自社の業界にあう参考事例を探してみてください。
プロが制作したおしゃれなパンフレットがきっと見つかるはずです。

Pinterest

出典:Pinterest

PinterestはWeb上にある画像をブックマークし、保存できるアメリカ生まれのサービスです。
参考にしたい画像を見つけPinterest上で自分だけのパンフレット事例集を作ることができます。

パンフレットのレイアウトを作るテンプレート

テンプレートを使うとわかりやすいパンフレットを簡単に作ることができます。
テンプレートで作ったデザインを、そのまま印刷できるサービスもあります。
簡単にパンフレットを作りたい方に向けて、無料で使えるテンプレートサイトをご紹介します。

Canva

出典:Canva

Canvaはオンラインで利用できるデザインツールです。パンフレット、ポスター、ロゴ、名刺など25万点以上のデザインテンプレートが無料で、有料版ではさらに61万点以上のプレミアムテンプレートを利用できます。
Canvaが業務提携している印刷会社で制作物の印刷も行うことができます。

ラクスル

出典:ラクスル

ネット印刷サービスのラクスルにはパンフレット、名刺、カタログ、ダイレクトメールなどさまざま用途のデザインテンプレートがあります。
サイズや画像を変更し、オリジナルのパンフレットを作ることができます。
ラクスルの印刷サービスを利用すると、スムーズにパンフレットを制作できます。

Micro Soft テンプレート

出典:Micro Soft テンプレート

エクセルやワードなどのOfficeソフトを提供するMicroSoftは、デザインのテンプレートも提供しています。
MicroSoft365を利用している方向けのプレミアムテンプレートと誰でも使える完全無料のテンプレートの2種類あります。

テンプレートはWordやPowerPointの形式でダウンロードできるため、デザイナー向けのソフトウェアは必要ありません。

パンフレットレイアウトの依頼はあけぼの印刷社へ

あけぼの印刷社は培ってきた印刷技術を生かし、パンフレットのデザインはもちろん製本方法や紙質までお客様のご希望を伺いながら制作しています。

パンフレットの制作実績

焼きいもの通販サイトを運営する茨城県の大倉商事様の会社案内パンフレットの制作を担当しました。
メインの製品である焼きいもを全面に押し出した表紙に仕上げています。
パンフレットの内側には仕入れから発送までを一貫して担う強みとオリジナル商品の魅力を伝えるデザインです。

あけぼの印刷社の特徴

当社にはデザインのプロフェッショナルが在籍しています。
経験を活かしお客様に満足いただけるパンフレットを制作いたします。

あけぼの印刷社の特徴

  • ・丁寧なヒアリングを行います
  • ・短時間・低価格で大量印刷が可能です
  • ・お客様にあわせた最適なプランをご提案いたします

お客様のイメージをパンフレットにしっかり反映できるように丁寧なヒアリングを行います。
お客様のパンフレット制作の予算にあわせて最適なプランをご提供いたします。

当社の印刷機は細かい文字や模様まで美しく仕上げることができます。
また、乾きやすい顔料油性インクを使用するため、大量の印刷を短時間で仕上げることも可能です。

当社のパンフレット制作についての詳細はこちらをご覧ください。

パンフレットのレイアウトまとめ

いかがでしたでしょうか。
わかりやすいレイアウトのパンフレットを作るためにデザインの基本原則といくつかのコツを知りましょう。

デザイン初心者でパンフレット制作が不安という方はテンプレートを活用してみてください。
オリジナルなパンフレットを作りたい場合はあけぼの印刷社にお気軽にご相談ください。


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