カタログデザインの10のポイント!カタログ制作のプロが解説します

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商品を購入してもらうために商品を一覧化して紹介するカタログ。
「効果の出るカタログを作るコツを知りたい」「おしゃれなデザインのカタログを作るコツを知りたい」という方もいるのではないでしょうか。

この記事では初めてカタログを作る人でも、おしゃれで効果の高いカタログを作れるように10個のポイントをご紹介します。

カタログの作り方についてはこちらの記事をご確認ください。

カタログ制作のポイント

いきなりカタログ制作をすすめても、効果の出るカタログを作ることができません。
カタログのデザインを始める前にいくつかしなければならないことがあります。
この記事ではカタログ制作をスムーズにするための考え方や、全体の構成を作る際のポイントをご紹介します。

目的・ターゲットを整理する

カタログ制作を始める前に、目的とターゲットを必ず整理しましょう。
なぜなら目的とターゲットによりカタログの内容は大きく変わるからです。
例えばターゲットが自社の商品を知らない新規顧客であれば、全商品を網羅的に記載するのではなく自社の目玉商品を紹介したカタログを作るべきです。
ターゲットが商品をよく購入する既存顧客であれば、欲しい商品を注文しやすいように商品の特徴と値段を網羅的に記載し、それを探しやすいように目次や索引もつけた方がよいかもしれません。
目的とターゲットを整理して、効果の高いカタログを作りましょう。

他社とカタログを差別化する

効果のあるカタログを作るために競合他社のカタログを調べ差別化を図りましょう。
競合のカタログでは以下の2点に注目してください。

  • ・カタログで何をアピールしているか
  • ・どのようなデザインか

顧客はさまざまな会社のカタログで商品を比較検討するため、競合他社のカタログよりも印象に残るカタログを作らなければなりません。

カタログを調査すると、他社商品の特徴を知ることができます。
さらにアンケートや消費者インタビューで自社商品の強みも知り、他社に勝る自社商品の強みをカタログに反映させましょう。
自社ではどのような商品が売れているのか、なぜその商品が人気なのかを理解することが重要です。

全体の構成を整理する

カタログは以下の2つのページ要素があります。

  • ・ブランド紹介ページ
  • ・商品掲載ページ

まずはそれぞれのページ要素を詳しく解説します。

引用元:CASIOカタログ

こちらの写真は時計を販売する電機メーカーのCASIOが販売するG-SHOCKのブランド紹介ページです。
ブランド紹介ページは、商品ブランドのコンセプトが説明されるページです。
キャッチコピー、コンテンツ、配色が工夫され、G-SHOCKのブランドイメージの「強さ」を全面に押し出したページとなっています。

引用元:CASIOカタログ

こちらの写真はCASIOが販売するG-SHOCKの商品掲載ページです。
商品掲載ページは画像と文章で商品の特徴が具体的に紹介されるページです。
商品のイメージ、特徴、値段など購入を検討するために必要な情報が全て記載されています。

カタログ全体の構成はブランド紹介ページと商品掲載ページをどのように配置するかが論点となります。
ブランド紹介ページと商品掲載ページの配置には以下の2通りがあります。

  • ・全体で一つのブランド紹介ページを作る
  • ・商品カテゴリーごとにブランド紹介ページを作る

商品カテゴリーの多さ、カタログのページ数などから検討しましょう。

商品を探しやすい機能をつける

カタログに商品を網羅的に掲載するとページ数が多くなるため、商品を探すのが難しくなります。
自社の商品に興味を持ってもらったとしても、カタログで商品を見つけ購入してもらわなければ意味がありません。
商品を探しやすくするために、目次・ツメ見出し・索引などの機能を検討してみてはいかがでしょうか。
ツメ見出しとはページの余白に書かれた見出しのことです。

カタログの冒頭に目次を作り、商品カテゴリーごとにページ番号をまとめます。
カタログの最後には五十音やアルファベット順の索引を作り、スムーズに商品を見つけられるようにしましょう。

紙媒体のカタログとWebと連動させる

最近ではWeb上で閲覧できる電子カタログを目にしますが、カタログは紙媒体が主流です。
紙媒体のカタログをWebと連動させることで、さらに使いやすくなります。
Webとの連動施策としては以下のようなアイデアを活用してみてはいかがでしょうか。

  • ・QRコードを読み取るとネット注文ができる。
  • ・QRコードを読み取ると商品説明の動画が見れる
  • ・AR(拡張現実)マーカーを読み取ると商品の画像が浮かびあがる

「紙媒体×Web」のようにさまざまな媒体を組み合わせて自社の商品・サービスを宣伝することをクロスマーケティングと呼びます。
クロスマーケティングについてはこちらの記事を参考にしてください。

▼関連▼
今からでも遅くない!クロスメディアの強みを活かしたマーケティングを解説します

カタログ制作におけるデザインのポイント

カタログ制作の考え方や全体構成を作る上でのポイントをご紹介しました。
ここからは具体的にページデザインを作る上でのポイントを実際の事例と一緒に解説します。

コンセプトにあう配色にする

引用:パンフレットチラシ見本帳「和菓子の鼓月「鼓月の御菓子 平成二十五年 夏」カタログデザイン」

こちらは千寿せんべいで有名な和菓子屋さん「鼓月」の夏のカタログの一部です。
カタログの中では夏にふさわしいお菓子が紹介されています。

こちらのカタログでは夏を連想させる緑を基調とした配色がなされているため、「どこか涼しそう」「夏の緑を感じられる」といった印象を受けるのではないでしょうか。

効果のあるおしゃれなパンフレットを作るには、目的・ターゲット・与えたい印象にあわせた配色を使うようにしましょう。

ただし多くの色を使用しないように注意が必要です。
配色の黄金比率はベースカラー70%、メインカラー25%、アクセントカラー5%と言われています。

使用する色の数が多くなると統一感のない印象を与えてしまうため、3〜4色に抑える方がよいと言われています。
配色についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
是非参考にしてください。

▼関連▼
【デザインの基本を知りたい方必見】印刷会社のデザイナーが解説するデザイン基本原則

余白を上手に活用する

引用元:パンフレットチラシ見本帳「TOKYO2020「東京オリンピック オフィシャル ライセンス プロダクト」カタログデザイン」

こちらは東京オリンピックオフィシャルグッズのカタログです。
一般的なカタログのイメージとは異なり、多くの余白が作られています。
無駄な情報が削ぎ落とされ、とても見やすいカタログです。
ページ上部のピンバッジが付いた服もしくはページ下部のピンパッジの写真と値段に自然と目線が誘導されたのではないでしょうか。

余白を上手に活用し、見やすいカタログを作りましょう。

情報を整列させる

引用:パンフレットチラシ見本帳「BASSO「バッソ 自転車カタログ 2018」デザイン」

こちらはイタリアの自転車ブランドBASSOのカタログの一部です。
情報が綺麗に並べられているため、整った印象を受けるのではないでしょうか。

デザインの基本原則の1つに「整列」があります。
整列とはその名の通り、整列とは要素を揃えて、情報を綺麗に見せることです。
こちらのBASSOのカタログの場合、文章の開始位置や左右幅、写真の左右幅や高さが揃っています。
画像や文章の位置を揃えて、整った印象のカタログを作ることを意識しましょう。

デザインの基本原則についてはこちらの記事を参考にしてください。
▼関連▼
【デザインの基本を知りたい方必見】印刷会社のデザイナーが解説するデザイン基本原則

直感的に理解できる表紙にする

引用:パンフレットチラシ見本帳「京都大丸のおせち 2016カタログ」

こちらは大丸百貨店のおせちのカタログの表紙です。
表紙を見た瞬間に「おせち」についてのカタログであることが理解できるのではないでしょうか。
人はカタログやチラシを見た時に、数秒で内容を見るかどうかを判断すると言われています。
つまり、一瞬で何についてのカタログかわからなければ、そもそもカタログの中身を見てもらえません。

こちらのカタログには以下のような特徴があります。

  • ・おせちの写真
  • ・「おせち」という大きな文字
  • ・正月をイメージさせる赤色

カタログの内容に目を通してもらえるように、一目で伝わる表紙を作ることを意識しましょう。

ターゲットにあったフォントを使用する

引用元:パンフレットチラシ見本帳カザマランドセル「ランドセルカタログ」デザイン

こちらはカザマランドセルのカタログです。
写真を見た時に「子供向け」「かわいい」といった印象を受けるのではないでしょうか。
桜のイラストやランドセルを背負った男の子と女の子が新小学一年生を連想させます。

注目したいのは使用されているフォントです。
このカタログでは手書きのようなフォントが使われているため、「かわいい」といった印象につながります。

こちらの画像をご覧ください。
左は明朝体、右はゴシック体で書かれた文章です。
明朝体は強弱のある線が特徴的で、高級さ・上品さを演出します。
一方でゴシック体は均一な線が特徴的で、カジュアルさ・親しみやすさという印象を与えます。
フォントにより読み手に与える印象は異なりますので、適切なフォントを選ぶようにしましょう。
また、複数のフォントを使用すると統一感がない印象を与えてしまうので、使用するフォントは一つにしてください。

あけぼの印刷社のカタログ制作実績

あけぼの印刷社は茨城県水戸市で「介護ベット」や「車いす」など
福祉用具の「レンタル卸・販売事業」を行っているプライムケア関東株式会社様のカタログ制作を担当しました。

パンフレットに掲載する福祉用具の種類がたくさんあるので、誰が見ても分かるように用具の画像の「配置」を重視しました。また、用具を利用するお客様がイメージしやすいように、「利用シーン」も記載しています。

プライムケア関東株式会社のご担当者様からは「レスポンスが早く、融通を利かせて、対応してくれた。全て対応がよく、5段階評価があるとすると満点」とご評価いただけました。

カタログ制作・印刷でお悩みの方は是非お気軽にお声がけください。

▼関連▼
【茨城県水戸市】プライムケア関東株式会社様「カタログ×デザイン制作」

まとめ:ポイントを抑えて効果の高いカタログを作ろう

カタログ制作をする上で重要な10個のポイントをご紹介しました。
目的・ターゲットの整理や他社のカタログの調査など、デザインに着手する前に必ずすべきことがいくつかあります。
また紙媒体とWebの活用など、既存の考えにとらわれない発想も重要です。
デザイン面では配色やフォントなど、ターゲットにあわせて変化させましょう。

あけぼの印刷社ではカタログだけでなく、パンフレット、チラシ、店内販促物などさまざまな印刷物の制作を承ります。
是非お気軽にお声がけください。


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